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こんにちは、ロディーナ代表のキッカワです@rodinakikkawa
「美容室の供給オーバー」
ここ数年、美容業界でかなり問題視されていることです。全国で約24万件の美容室。この数字がどれだけ多いのか他業種で比較してみますね。コンビニが約5万件、整骨院が約4万件、クイックマッサージ屋さんが約10万件、歯医者さんが約7万件、床屋さんが約12万件。もっと身近なもので比較すると、信号機が約20万基、ポストが約18万本。
どうですかこの数字。
あんなにある信号機よりも美容室の方が多いんです。床屋さんも含めて髪を切る場所として考えたら36万軒も同業他社があるって事。
ちなみに美容師の人数は全国で約45万人。ボクが美容師になった1998年頃と比べると美容室で約2万件、美容師で12万人も増えている。2000年くらいから急激に増え続けて現在に至ります。
これをどう考えるのか??
ボクは今の時代にスタイリストになった人やアシスタントを過ごしていてこれからスタイリストになる人、あるいはこれから美容師になる人たちはある意味大変なんだろうなって思う。どうしてかというと、もちろん「美容室の供給オーバー」のおかげで競合する美容室がたくさんあるからです。今、美容師さんたちは明らかに指名のお客さんが付きにくいなっていうのを実感していると思うし、そのことに対してもしかしたら上司にちくちく言われているのかもしれないでも、それはしょうがないことなんです。
だって美容室や美容師が上司が若い時よりも増えてるんだし、お客さんからみたら選べる美容室の選択肢が増えてるんだから当然の事なんです。
あんなにたくさんある信号機より多いんですからね。その事実を認識しないと間違った教育をしてしまう事にもつながると思うし、スタッフの事を追い込んでしまう原因にもなりかねない。
この、「美容室の供給オーバー」に関してはほとんどの美容室経営者が危機感を持っていると思います。そういった現実をスタッフ間でも共有して、今の時代にあった教育に変えていったり、取りくみをしていくことが重要なんじゃないかなってボクは思います。
こんな生意気な事言っちゃったけど、ボクがスタイリストになりたての時よりも確実に時代は変わってますからね。これから伸びていく若い美容師さんは
ボクが技術者になった時よりもやることが沢山あると思う。技術だって進化してるし、薬剤知識だって深くなってる。インターネットやSNSの発達でお客さんとの関係性の作り方も15年前、20年前とは確実に変わっている。でも、やることはたくさんあるけど自分で選んだ道だもんね。
これから美容師になる人たちはある意味大変なんだろうなって思うって書いたけど、ボクはある意味楽しみな時代でもあると思う
今の時代にあった、お客さんに喜んでもらえる事を継続的にちゃんとやり続けたら、数年後には圧倒的な人気美容師になってるとボクは思う。今の時代にあったこととはボクは個人の発信だと思っています。SNS、ブログ、インターネットの発達でいくらでも個人が発信できるようになった。ボクが若いころは自腹を切ってお手紙をたくさん書いていたけど、今はSNSでそれが無料でできる。
なんていい時代なんだろう。
20年くらい前のようなすぐには結果には結びつかない時代だけど、共感を持たれる発信を、喜んでもらえるような発信を継続することで圧倒的になれる時代なんじゃないかってね。どうしてかっていうと、継続できない人の方が圧倒的に多いから。だって継続するのって大変だし、メンドクサイもん。ボクも発信し続けるのは大変です。意識しないと発信が止まっちゃう。だからまだまだです。
だから継続した人だけが圧倒的になる。そうだよなって信じてる。
もちろん、サボればダサい美容師になりますよ。練習も発信も、他人任せにしてたら誰にも頼られない美容師になりますよ。コツコツとやり続けることが大切それはどの時代も一緒だし、どんな仕事でも一緒ですよね。
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