rodina

rodina.coc

News

2022.01.30 メニュー

「白髪染め」から白髪を活かす新しいスタンダード「白髪ぼかし」とは



こんにちは、横浜市大口の美容室、rodina(ロディーナ)の吉川(@rodinakikkawa)です。

この数年で「白髪」に対する世間の考え方がガラッと変わったと実際に現場のサロンワークを通して肌感で感じています。

どう変わったのかというと、今までは白髪を染めると言えば薬剤の選択肢(白髪染め、ヘナ、マニキュアなど)しかありませんでしたが、「白髪を活かす」といったテクニックも選択肢になってきていて、白髪があってもデザインカラーを気軽に楽しめるようになりました。

その背景としてはやはり「ケアブリーチ」といったダメージが抑えられたブリーチ剤の登場によって、ダメージを気にせずに「ハイライト」や「インナーカラー」などのヘアカラーが可能になったことがあげられます。

この記事ではそういった薬剤を使用して白髪を活かすテクニックとして最近よく聞く「白髪ぼかし」についてお伝えしていきます。

■「白髪染め」から「白髪を活かす」


突然ですが、このCMをご覧になったことはございますでしょうか

ファイバープレックス 脱白髪染め

「私は白髪を染めない!ファイバーフレックスでブリーチする!ダメージも気にならない大人ハイライト!!知ってる人は試してる、脱白髪染め」
というメッセージのナレーションがはいるこのCMは、シュワルツコフさんという美容メーカーが2021年の終わりころに打ち出したTVCMです。

こういう商材が「ケアブリーチ」と言われる商材で、従来のブリーチ剤に比べてダメージが少ないので、白髪を活かした様々なデザインが可能になりました。
今までもハイライトをオーダーするお客さまはいらっしゃいましたがそれはごく1部のお客さまで、多くのお客さまは普通の白髪染めを選択していました。

サロンワークをしていて「白髪染めはいつからした方がいいのか?」という相談を多く受けます。
お客さまは白髪が出てきたら「白髪染め」の一択しか知りません。

美容師側はハイライトを入れて白髪を目立たなくするアプローチの仕方もあるという事はきっとお伝えしてはいると思いますが、やはりそこにはダメージという高いハードルがあり、そのこともお伝えするとハイライトはなかなかお客さまには選ばれにくい施術でした。

ですが、傷まないブリーチの登場でダメージに対するリスクが下がったことによってそのハードルが一気に低くなりました。ハイライトを入れることが最近ではスタンダードな施術になりつつあります。

■白髪染めから白髪を活かす「白髪ぼかし」とは


では、白髪ぼかしとはどういったテクニックなのかお伝えしていきます。

白髪ぼかしとは簡単に説明すると、細かいハイライトをいれて疑似的に白髪を作り、その上からヘアカラーを被せることによって白髪染めの薬剤をつかわないでもファッションカラーで白髪を目立たなくさせることができるテクニックの事です。

前項でもお伝えしましたが、技術自体は真新しい技術というわけではありません。薬剤の進化によってダメージが軽減されて、美容師側が進めやすくなりましたしお客さまにも受け入れられやすくなりました。
 
と、文章でお伝えしても伝わりづらいので動画を作ってみました。
施術前の白髪の状態、施術内容、仕上がりの様子を約2分間の動画にわかりやすくまとめてみましたのでよかったらご覧ください。

2分でわかる「白髪ぼかし」の解説動画



■白髪染めの多様化


白髪は加齢と共に増えはじめるので多くのお客さまはやはり白髪のことを気にしていらっしゃいます。

白髪=老いという認識があるのでしょう。

ですが、20代でも白髪がある方もいますし50代60代になってもほとんど白髪がない方もいらっしゃるので、個人的に少しくらいの白髪はそれほど気にしなくてもいいとは思ってしまいますが、それでも白髪が目立ってくると実年齢よりも上に見られやすくなるというのも事実です。

以前、元アナウンサーの方が白髪で登場し、「染めない」という選択肢がクローズアップされた時期がありました。「グレイヘア」(白髪を染めないヘアスタイル)が流行語大賞にもノミネートされました。

あの時は素敵という賞賛の声もあがりましたし、老けて見えるとの反対側の声もあがりましたよね。
著名人でおキレイな方ですからそういった声が上がることも想定していたと思いますが、それでもインパクトがある出来事でしたし、白髪に対するアプローチの選択肢を増やした出来事だったのは間違いありません

少し話しはずれますが、1990年代後半から2000年代の初めにかけて、「ホワイトメッシュ」や「ミルクティ色」といったヘアカラーが若い女性の間でブームになり、オーダーをするお客さまがたくさんいました。

ホワイトメッシュとはブリーチを使って全体にメッシュを入れて、それも髪の毛が限界になるまで色素を抜いて限りなく白に近づけるのがホワイトメッシュと言います。

ミルクティ色とは、同じようにブリーチで髪の色素を抜いてもう1度カラーをしてミルクティ色に仕上げるといった感じ。

どっちのオーダーも時間はかかるし、仕上がりで思ったようにならないといったトラブルもあり、正直大変で避けたい施術ではありました。

1998年に美容師になったボクはそういったお客さまに鍛えて頂きました。

これは自論なのですが、1990年代後半のヘアカラーブーム全盛だった頃を過ごした方々が年齢を重ねて白髪が出始め、白髪を染めるようになってきたのが現代で、少し語弊がありますが、過去にヘアカラーを楽しんでいた女性にとって、普通の白髪染めでは面白くないので白髪染めも多様化してきたのではないかと思っています。

次項では実際にロディーナで白髪ぼかしを使って施術したヘアカラーの事例をご紹介します。
お店のツイッターのリンクですが動画もありますので、髪の毛の表情が違う様子も含めてご覧ください。※音が出ます

■ロディーナでの施術事例



細かいハイライトと太めのハイライトを入れて陰影を強く出しています



■X
ロディーナの明るい白髪染めでヘアカラーを楽しみましょう!


表面には細かいハイライトが入っていて、耳前にはしっかり目にハイライトが入っています


インナーカラーと言って、耳にかけた時や髪を結んだときに見えるカラーです

■X
ロディーナの明るい白髪染めでヘアカラーを楽しみましょう!



暗めのベースに明るめのハイライトが全体的に入っています



■X
ロディーナの明るい白髪染めでヘアカラーを楽しみましょう!



明るめのベースにハイライトが入っています



■X
明るい白髪染めでヘアカラーを楽しみましょう!



顔周りと表面にハイライトが入っています



インナーカラーも入っています

■X
ロディーナの明るい白髪染めでヘアカラーを楽しみましょう!


■まとめ


ここ数年で白髪へのアプローチは染めないという選択肢も含めて多様化していますが、ハイライトを使った「白髪ぼかし」や「インナーカラー」は今までの白髪染めとは全く違うテクニックで、白髪だからと言って色々あきらめていたおしゃれが楽しめるヘアカラーです。だからといってそんなに時間もかかるわけでもありません。いつもの時間に+2~30分頂ければ施術可能です。

白髪染めとは違って色の種類も豊富ですし、従来の白髪染めとは違い白髪染めだたらと言って暗くなるという事もありません。

もし、いつもの白髪染めに飽きてきていたらいつもの美容師さんに相談してみてはいかがでしょうか。

もちろんロディーナでもそんなお悩みを持っている方がいたらお役に立てると思いますのでお気軽に相談して下さいね。
rodina